女性の心と半男性の体と
ニューハーフの本場、タイでニューハーフショーを見て来た体験談
世界でもニューハーフが多い事で有名なタイ。
ニューハーフだけでなくLGBTの多さは世界でもトップクラスとしてタイは存在感のある国となっています。
そんな性別に関する多様化の最先端な国で、タイ名物のニューハーフショーを見て来たので本場の水準や空気感を紹介していきたいと思います。
ニューハーフが多い理由
まず何故タイにニューハーフが多いのか見ておきましょう。
少し前の統計では、タイの総人口の0.5%がニューハーフだと言われており、それは200人に1人はニューハーフという計算であると言われていました。
それほどまでにニューハーフが多い理由は様々な要因から成り立っています。
よく言われる理由としては「徴兵忌避」のためにニューハーフになる男性が多いという要因。
タイでは徴兵制度があり国民の義務として19歳から21歳までの2年間、軍隊に入隊しなければいけない法律があります。
19歳から21歳と言えばまだまだ遊びたい年頃。
ニューハーフである場合、軍の風紀が乱れてしまうという理由から徴兵を免除される事が多く、これを回避するためにニューハーフになる男性もいるのだそうです。
また、タイでは女性の立場が他の国より比べても高く、タイ男性でも女という性別に対して憧れを持っているとされています。
そしてタイ男性の国民性として、真面目な男性ももちろんいますが、働かずになまけている人の方が多く女性の方が勤勉である事も女性優位な社会を作っています。
我々日本人の感覚として、男は一家の大黒柱としてカッコイイ父親になる事を、実際に父の背中を見て育ちますが、タイの男児では性別の違う母の背中を見て育ちます。
そのため、一部の真面目な男性が「男性」という性に対して失望し、憧れだった女性になるためにニューハーフの道を行くという事も理由の一つだと言われています。
ニューハーフショーでのニューハーフ
なぜタイにニューハーフが多いのか基本的な背景を知った上でタイの名物、ニューハーフショーを観て楽しんできた時の体験談を紹介していきます。
タイ旅行での定番の観光地としては世界遺産のアユタヤ遺跡や仏教が盛んな歴史が生んだ各地にある寺院などが挙げられますが、世界基準のパフォーマンスが堪能できるニューハーフショーも忘れてはいけません。
今回見て来たのはバンコク郊外にあるアジアティック・リバーサイドという比較的新しめのモール内で、日夜歌に踊りに様々なパフォーマンスを堪能できる有名ショーパブ。
ここで行われるニューハーフショーは世界的にも人気で、あらゆる国籍の人達が高水準なニューハーフやパフォーマンスを見に来ます。
この度タイ旅行でニューハーフショーを観ようと思ったキカッケとしては、旅行サイトからの経由で割安な入場券が買えるタイミングがあったので買ってみる事にしたのが始まりです。
通常ワンドリンク付きの当日券が1200バーツで約4,350円。それが900バーツで約3,260円ほど割引きされて購入する事が出来ました。
当日の夜、旅行プラン内にある無料の送迎ボートでアジアティック・リバーサイドへ向かい、いざショーが行われるホール内へ。
良くある芸能人のディナーショーみたいな感じで丸いテーブルがいくつもあって予め指定された指定席に座ります。
公演は1時間ちょっとのプログラム。
開始の時間になると、「Ladies&Gentlemen」とけたたましい曲とともに幕が開きました。
オープニングの掴みからいきなり高レベルなダンスと見栄えのいい衣装、舞台のセットで目を釘付けにされます。
日本のオネエ系の人たちと同様に、ちょっとお茶目でギャグで人を笑わせてくれる一面があり、ショーの質と客を楽しませる事への追求に感動。
観光客も多い分、世界各国のイメージをテーマにしたダンスや衣装を取り入れており、日本をテーマにした演目では花魁の衣装を着たニューハーフが登場して会場を沸かせました。
他にもアメリカ、中国などその国をモチーフにした衣装や楽曲で盛り上げます。
登場するキャスト一人ひとりを見ても、ダンスや歌、表情も生半可なトレーニングでは無い事が分かるほどガチ。
何よりニューハーフさんたちの美しさには目を見張りました。
中には戦闘力の高そうな姐さんも居ましたが、見せてくれるショーは特級品。
演目の種類も多く、メリハリのある楽曲でテンポが良かったです。
使われている曲もマドンナやレディーガガなど世界的に有名で誰でもノれる楽曲でした。
ショーの最後に
全演目が終わり、客はこれにて退場かなという時、演者のニューハーフさんたちが客席まで降りてきてくれてお見送りや写真撮影などの時間を作ってくれます。
もちろん無料でサービスしてくれますが、チップとして50バーツ(180円ぐらい)を渡すと素直な気持ちで喜んでくれます。
ショーの最中に見つけた自分好みのニューハーフと一緒に写真撮影をするのも良し、お見送りしてくれるニューハーフとハグするのも良し、最後まで飽きさせないショーでした。
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